お墓にまつわる基礎知識や用語をご紹介します。

基礎知識

◆墓地・永代使用料

「墓地を永代使用していただく権利をご購入いただく費用」の事を指します。
所有権の譲渡ではありませんので、転売することは出来ず、使用者が管理料を支払っている限り永久に使用できます。

◆管理料

園内の参道等共用部分の清掃・環境整備・霊園の運営管理・事務に要する費用 です。
なお、各墓地内の清掃管理に要する費用は含まれておりません。

◆聖地

(墓地の大きさ) 墓地の広さを示す単位のことです。
「1聖地」は、0.81㎡(90cm×90cm)、 畳(たたみ)約半畳分の大きさが基準となっております。

◆お墓と税金

墓地の取得は、通常の土地の売買とは異なり、不動産取得税・固定資産税・都市 計画税はかかりません。
また、お墓は非課税資産とされており、相続税がかからないほか、永代使用料・ 供養料にも消費税はかかりませんが、管理料・墓石の購入代金や様々な工事費用 には消費税がかかります。

◆開眼供養(かいげんくよう)

石塔を新しく建立した際に行う儀式です。
開眼供養をすることにより、初めて 墓石に魂が吹き込まれます。
その為、仏様がいるいないに関わらず、ご宗派の 僧侶に開眼供養をご依頼ください。
(やすらぎ霊園管理事務所では各宗派の寺院等のご紹介もおこなっております)

◆寿陵(じゅりょう)

生前にお墓を建立することです。
古くから、寿陵墓を建てると「長寿」 「子孫繫栄」「家業繁栄」の三つの徳が得られると言われています。
仏さまがいないご家庭でも、ご先祖様のお墓の土を少しだけ頂いて来て、お祀り することで先祖供養をすることが出来ます。

お墓の用語集

◆永代使用権(えいだいしようけん)

「お墓を買う」という言い方をされるが、正確には「永代使用権を買う」ことになる。
もちろん上の墓石は購入して所有権があるが、土地に関しては所有権がない。
ただ使用権は 永代にわたって認められるので、子々孫々にまで受け継がれていくことになる。

◆管理料(かんりりょう)

園内の参道等共用部分の清掃・環境整備・霊園の運営管理・事務に要する費用。
なお、 各墓所内の清掃管理に要する費用は含まれておりません。

《年間・長期・永代・払いがある》

◆永代使用墓(えいだいしようぼ)

代々引き継がれていくお墓です。《一般的なお墓で使用期限がございません。》
※ただし、管理料が必要

◆永代供養墓(えいだいくようぼ)

跡継ぎを前提とせず、お寺が永代にわたって供養することを約束するお墓。
子供のいない ご夫婦や娘さんだけのご夫婦、あるいは独身女性等が中心となって利用している。

◆合葬墓(がっそうぼ)

複数の家のご遺骨を一ヶ所に埋蔵・収蔵するお墓。

◆霊地(れいち)

霊園などで、区画を数える単位として使われる。聖地(せいち)とも言う。

◆墓埋法(ぼまいほう)

「墓地、埋葬等に関する法律」のこと。昭和23年に制定され、平成11年には施行規則が大幅 に改正された。

◆埋葬・埋蔵・収蔵(まいそう・まいぞう・しゅうぞう)

法律的には、埋葬が死体を土中に葬ること、埋蔵が焼骨をお墓に納めること、収蔵が焼骨を 納骨堂に納める事とされている。

◆承継(しょうけい)

お墓を受け継ぐこと。お墓の場合、継承でなく承継と言う場合が多い。

◆改葬(かいそう)

いわゆるお墓の引っ越し。一度、埋蔵・収蔵したご遺骨を、他の墓地や納骨堂に移す事。 ご遺骨がもともとある場所の市町村長の許可が必要。

◆祭祀(さいし)

先祖や神を祀ること。お墓や仏壇・位牌は法律上、祭祀財産とされている。

◆寿陵(じゅりょう)

生前に建てるお墓のことを「寿陵」という。現代では、残された家族に負担をかけたくない、 あるいは自分のお墓は自分で選びたいという事でお求めになる人が増えている。

◆開眼供養(かいげんくよう)

お墓を建立したときに行う儀式。お墓に魂を入れることから、入魂式、おしょうね入れ、 などと言うこともある。

◆閉眼供養(へいがんくよう)

お墓の建て替えや、改葬で、古いお墓を処分する前に、お墓から魂を抜くための儀式。 僧侶にお願いして執り行う。

◆御影石(みかげいし)

花崗岩の別名。神戸市御影地区が花崗岩の産地だったことから、御影石と呼ばれるように なった。

◆和型墓石(わがたぼせき)

伝統的な形の墓石のことをいう。三段積みの形が一般的。

◆洋型墓石(ようがたぼせき)

伝統的なかたちの墓石に対して、西洋風の墓石のことを言う。形は一様ではないが、横型の ものが多く、彫刻する文字も自由である。

◆五輪塔(ごりんとう)

仏教では、この世界は地・水・火・風・空の5つで出来ていると考えられているが、五輪塔は この5つを象徴する部分からなっている。世界を象徴する五輪塔を建立することで、最高の 供養ができるとされている。

仏教が語源となっている言葉

◆冥利に尽きる(みょうりにつきる)

意味 :これ以上の幸せはないとありがたく思うこと。
語源 :仏教の因果応報(いんがおうほう)という思想が関係しています。因果応報とは「良い結果も、悪い結果もすべて自分が作り出している」という意味があります。良い行動をすれば、めぐりめぐってよい結果になってくるし、悪い行いをすれば、悪い結果になって返ってくるという考え方。

◆渡りに船(わたりにふね)

意味 :困っているときに、ちょうどよく助けになる人や環境に恵まれること。
語源 :仏教の法華経(ほけきょう)というお経が語源。法華経とは人々の苦しみを取り除いてくれるお経です。この法華経の中の一文に、「渡りに船を得たるが如く」という言葉がある。

◆情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)

意味 :情けは人の為だけではなく、いずれめぐりめぐって、自分に恩恵が返ってくることから、誰にでも親切にせよという意味。
語源 :曽我物語(そがものがたり)という鎌倉時代に起きた仇討ちをテーマにした書物に、「情けは人の為ならず、無骨の所へ参りたり、又こそ参らめ」という一文がある。

◆光陰矢の如し(こういんやのごとし)

意味 :つきひが過ぎるのが矢のようにはやいこと。
語源 :中国の漢文や古今和歌集・曽我物語・浮世草子・仏教の書物に関連する言葉が存在している。

仏教ことわざ

◆一連托生(いちれんたくしょう)

運命を共にすることを指します。死後に極楽浄土の同じ蓮華の上で生まれ変わるという、日本仏教の考え方が元になっています。

◆馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)

言い聞かせても価値がわからず、無駄であることを指します。馬に仏教の教えである念仏を聞かせても、ありがたみがわからないと例えられています。

◆三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)

平凡な人間でも、三人集まって協力すれば良い知恵を出せるという意味で「文殊」というのは、仏教で智慧をつかさどる存在である「文殊菩薩」のことを指します。

◆釈迦に説法(しゃかにせっぽう)

あるものを知り尽くした人に対して、それについて教えようとする愚かさのことを指します。「釈迦」とは仏教の開祖であるお釈迦様のことで「説法」とは仏教の教えを説くことです。

◆袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)

人間同士のご縁には深い因縁があるという仏教の考え方から、袖が触れ合う程度のちょっとした出会いであっても、前世からの因縁があることを指します。どんなご縁も大切にするべきという意味です。

◆仏の顔も三度(ほとけのかおもさんど)

まるで仏のように穏やかで慈悲深い人でも、三度も顔を撫でられれば腹を立てるという例え話です。

◆以心伝心(いしんでんしん)

禅宗の仏教用語が元になっています。仏教の考えを師が弟子にに伝えるとき、言葉ではなく心で伝えることを指します。そこから、言葉がなくても心が通じ合う様子を意味することわざです。

◆一期一会(いちごいちえ)

生涯に一度限りの、二度とない機会のことを指します。茶道から生まれたことわざで、お客様を大切におもてなしする心が説かれています。「一期」という言葉の元は仏教用語であり、人が生まれて死ぬまでの「一生」という意味です。

◆果報は寝て待て(かほうはねてまて)

人間の力が及ばない幸運の訪れは、自然とやって来るまで待つしかないという教えです。「果報」という言葉は仏教用語で、前世の行いにより現世で生じる報いを意味しています。